佐藤 蓮 「境界線の震え」
Ren Sato Solo Exhibition: Trembling Boundaries
2024.02.15 ー 03.20

夜の花束, 2024
Statement
暗闇のなかで、花は音もなくひらいている。
光はそれらを照らすのではなく、ただ “照らしている” 。
ここに描かれているのは生命の最盛期でありながら、
同時に終わりへ向かう確かな時間でもある。
花弁の厚み、葉の光沢、影の深さ――
そのすべてが、やがて失われる瞬間を孕んでいる。
黒は背景ではない。
それは、存在が浮かび上がるための深い沈黙である。
この絵は、華やかさを描いているのではない。
生と消滅のあいだにある、
わずかな均衡の時間を描いている。




